バグと言われてもね

自分の会社の案件で、ある一つの音楽サイトを構築していた。
相手はそこそこ大きい会社で、社内SEもいて、技術のわからない担当者の補佐としてミーティングに参加したりしていた。


このプロジェクトがボロボロで、タイムスケジュールの線表をひくひとは一人もおらず、いったい誰が進行役なのかもわからないかんじだった。
その上、複数の会社が課金系とかデザイン系とかデータセンター系とか存在していて、これを行ったいったいどうまとめるんだろうという感じ。


案の定、プロジェクトは遅れに遅れ、プログラミングする時間は半月ほどになってしまった。
不本意であったが引き受けた以上はプロとしてやるしか無い。
結局、pythonで半月で構築した。


この間に色々仕様らしきドキュメントが何通も送られてきているのだが、どれがメインなのかわからん感じ。
あの同席していた社内SE君はこんなときに力を発揮しないんだろうか??
いっさい、かれは前線に出ばることはなく、ひたすら後ろに隠れ続けた。


そしてオープン前日の夕方から夜に、社内SE君からある一通のエクセルが送られてきた。
「不具合一覧表」
中には色々列挙されていたのだが、分類がほとんど「バグ」になっていた。
俺は切れそうになった。
こいつは一度もプログラミングを仕事でちゃんとやった事もないし、モノを一から作った経験がないんだろうな。


おれはバグと簡単に言うひと、特に技術者以外でバグという言葉を安易に列挙するやつは大嫌いである。
バグとは絶対的なものでなく、あくまで仕様というオブジェクトと相対関係にあるものだ。
ある仕様上はバグとなってもある仕様から見ればバグではないのだ。
そういう事はいっぱいある。


一度も仕様に関して話す事も話し合うこともなく、
そして最後の最後に勝手に物事をバグと判断して送ってきたこのバカちんは俺の中で死刑もんになった。
馬鹿チンよ、それはお前の頭の中のかってな感性が判断したバグと言うものだろ。
まともなバグはまともな仕様があってのこと。
仕様無くしてバグとはあり得ない。


こういうこともしらないで、会社にしがみついている社内SEは、世の中にいっぱいいるんだろう。
もう少し自分の進路とか今後に関して真剣に考えた方がいいよ。
今からならば、他の道はいっぱいあるんだからね!