上場しないという選択

ラクルがMySQLの買収に失敗したという。


オラクル、オープンソースのMySQL買収に失敗 - CNET Japan


MySQLエンタープライズにおける存在感が上がってきている。
ラクルにとっては潰して(取り込んで)おきたい相手であろう。


しかし、僕のようにMySQLを心底好きで、実際に仕事でもおおいに役立っているような人間からすると、MySQLはオラクルなどには絶対に買収されて欲しくないという話である。
MySQLがこのままの会社の基本体制をを維持しながら、オープンソースの知恵を駆りながら、いつまでも発展していく可能性の方が、どう見ても、オラクルに取り込まれてその一部になってしまうよりは高いと思うのだ。


最近は、何でもかんでもストックの力を利用して金でもって買収してしまうことが多いし、日本もそんな経済になってきている。
しかし、公開していない企業は、その株主(主要)が売らないって言えば、当然であるが、どんな金の力でもってしても買うことは出来ない。
ほりえもんが「金の力で何でもできる」と本当に言ったかどうかは知らないが、実際に、金の力をもってしてもどうも出来ないこともある。


MySQLはその金の力を見事撥ね退けた。
(当然、元々そんなに今緊急に金に困っていないということもある)

しかし、同氏は、Oracleの提示を断った理由を、自身の会社が持つ独立性を維持したいためだと明言した。「大きな会社の一部になる可能性はある。しかし、それは、MySQLという会社だ」とMickosは語る。

こういう会社のあり方もあるのだな、と改めておもった。
自分のやりたい事をやるために、あえて公開はしないというのも手である。
MySQLがそういった潔さをいつまでも維持したまま、発展していってもらいたいものだと思う。