"foo" as a service
UIEvolution社CEOの中島聡氏のblogはずっとRSS購読しているのだが、今回、「デジタル家電は今後,Webサービス型になる」というタイトルでのインタビューに関するエントリを読んで、だいぶインスパイアされた。
インタビュー自体は日経BPのtechonにあり、登録(無料)しないと見る事ができない。
興味のある方はインタビュー自体を読んだ方が良いのだが、簡単に整理を兼ねて下記にまとめる。
- 今後のデジタル家電はネットへの常時接続が当たり前になって行くのに伴い、製品自体を売るという形から、製品とサービスを売るという形に変わってくる。
ポイントは、それらのサービス追加やカスタマイズデータの蓄積はサーバ側でやるという発想。
それによって、製品自体にサービスの動的性格が追加されて行くという事がポイント。
- 開発側のメリットとして、
- あらかじめユーザの求める機能を先回りしてすべても売らして掲載する必要がない。しかも、それらの機能はユーザに使われるかわからないものである。
- Webの開発で当たり前のような、新しい機能やデザインを追加した後に、ユーザのクリック数や動作行程等を分析する事によって、その機能の有効性等の検証をはかる事ができる。
- こういったサービスで儲けようとする場合、そのサービスを媒介するもの(例:ハード等)はコモディティ化されればされるほど有利になる。
最後に私が大切だと思うポイントは、これらの動きは特にWeb2.0以降より顕著であるが、Webの世界では既に当たり前の常識になっているということ。
すべてのデジタル製品はこの流れに従って流れているように私には思える。
うちの業界でいうと、「game as a service」という事になるのだろう。
既にMMORPGの様なネットワークゲームの中でそのような動きはる。
それはもっと加速されて行くと思う。
- もう、ゲームを旧来の発想でいう製品として売って行くのはやめましょう。(パッケージだろうとDLだろうと)
- ゲームはただでも良いので、ゲームに密接に付随するサービスを月額課金や年額課金として提供して行くのがベストであろう。
- ゲームサービス自体は常に新しい機能やサービスが動的に追加される様な仕組み作りが必要。そのためにはサーバ側とどう関連させるのかという仕掛けが必要。
- ゲームはユーザができるだけ自由に自分自身のカスタマイズができるように作られなければならず、そのカスタマイズデータはサーバ側で安全に保管される形を作る。
- 上記の結果としてユーザの協力な囲い込みをはかる。(サービスから離れがたくする)
- ハードのコモディティ化の度合いを考えると、意外に携帯は有効な媒体になる。
以上のような事をつらつらと考えておりました。
もう少し整理する必要があるでしょう。
年末後少ししかありませんが、年始にかけて頭を整理する必要がある。
ただし、これを本格的にやるには、社内のリソースでは無理だな。
開発者も旧態然側の発想の持ち主だけにそれにもたよれそうもない。
発想をここまで転換できそうな人は俺の思うに一人くらいしかいない。
俺の自由になる一つのチームが必要な気がする。