RSS標準サポートから起こるもの

Microsoft、LonghornでRSSをサポート - ITmedia NEWS


いよいよクライアントOSのデファクトスタンダードにもその機能としてRSSの取得閲覧機能が追加されるわけです。
現状のWindowsにしてもRSSリーダーFirefoxRSSの取得閲覧はできるし、Appleも最新のデフォルトブラウザがRSSに対応していたと思う。また、「はてなRSS」なんかのWeb上のアプリケーションもある。しかしOSのデフォルトで採用されるということは大きいことだと思われる。なぜなら今までRSSなんて気にもしていなかったユーザ層までも、知らないうちにRSSの恩恵にあずかる可能性が出てくるからだ。


まずはブラウザやRSSリーダー以外のいろいろなアプリケーションにおいてRSSを取得する機能が追加されるのではないだろうか。そうするとユーザがそう意識せずとも知らないうちにRSS機能を使っているという状況が出てくるのではないかと思う。
そうなると、かなりの割合の情報がRSSを使用してHTTP上を流れアプリケーションで使われることになるのでは無いだろうか。今までRSSにするまでも無かった情報までRSSとして配信されることにもなろう。


そうなると情報配信者の意識も変ってこなければならない。
まずはRSSで情報配信していない配信者はネット上に存在しないかのようにもなってしまうであろう。誰かがブログで書いていたが、「RSSを配信していないサイトは訪問者にもう来なくてもいいといっているような」ものになるであろう。
また、サイトにアクセスしてもらう、というようなサイト中心主義の考え方から、RSSで配信される情報単位(記事??)での中身の濃さが問題となってくるであろう。だってユーザがブラウザでサイトにアクセスするという以外のラインができるのだから。さまざまなユーザがさまざまなアプリケーションでさまざまな自分で好きに加工した形でコンテンツを利用することが可能になるのだから。


この変化を見極められない情報提供者は淘汰されていくこととなるんじゃないかな。
いつまでもトップページの体裁とアクセスカウントばかり意識しているパラダイムでは追いつけなくなるわけである。
すでに僕も各ニュースソースは「はてなRSS」で閲覧してサイトのトップページなんてしばらく訪れない状態になっているのである。
逆に言えばこの変化を早期に受け止めることができれば大きく前進することができるのではないだろうか。