日本戦(鬱)

やはり決定力不足はここでもボディーブローのように効いていた。
敗戦の原因はここにある。


守りはそう悪くなかった。
坪井が途中抜けたのはちょっと誤算であったが、良く機能していたと思う。
川口のナイスセーブ。申し分無い。


一点くらいは取られてもしようがない。
二点目はあれはどのキーパーでも守れない。
三点目はジーコが守りを一枚抜いたあとでスカスカになっていたところでやられた。


でも問題はそこには無い。
今回守りを攻める事は出来ないだろう。
問題は解説の岡ちゃんが言っていたように、後半になってからの決定的な場面で
全く決める事の出来なかった攻撃陣にある。


後半、オーストラリアはかなり疲れていて運動量が落ちていた。
ヒディングの采配も相まって、オーストラリア側は前のめりで日本陣地側になだれ込んでいた。
逆を見ると日本の攻撃すべきオーストラリア側陣地に大きなスペースが空いていて
それが日本のカウンターすべき重大なチャンスがあったのだ。
そのチャンスを何度も失敗したり、決定的な場面でシュートを打つ事を躊躇う場面が何度もあった。


やっぱり点を取らない事には始まらない。
なんかヒット商品の全くない自分の会社みたいで泣けてくる。
幾ら組織を固めても、売るための仕組みやロジックを攻勢しつめても、
最終的には売るというアクションが、売ったという結果が無ければ始まらないのだ。

さて、この決定力不足は次のクロアチア戦までに修正できるだろうか。
決定力不足は数日で解決できる事ではない。
ジーコは次へ向けた大鉈をふらなければ成らないだろう。
そんな事を考えていた、後味の悪い夜である。