日本の農業

日本の農業が衰退していってるのはわかっていたが、具体的な数字で出されると本当に考えてしまう。清谷さんのBlogからだ。

農水省を解体せよ。 清谷信一公式ブログ 清谷防衛経済研究所 /ウェブリブログ

この本の中で日下氏が非常に面白い指摘をしています。我が国の農水関連予算は毎年5.5兆円が投じられています。ところが農業生産は10兆円、つまり生産額の半分以上の税金が農業に投下されているわけです。真面目にやっいる農家は4万件しかいないんです。

ということは、例えば市場に出荷される1本100円の大根の55円分は税金ということになります。
 ビールの小売価格の50パーセントが税金ですが、その原料の55パーセントがこれまた税金、更に消費税がかかるわけです。無茶苦茶もいいところです。

これは本当にショッキングでした。
また、

日下氏が農政審議会の委員をしていたときのことです。役人が「無販売農家」という項目をつくり、一万人の「無販売農家」を計上してきたそうです。農家の戸数を何とかして増やしたい一心(つまり予算を更に多くとるためですね)からでしょう。でも、それは「産業」じゃないでしょうが。
「無販売農家」というのは販売を目的としない農家。即ち家庭菜園です。

と言うことです。

本当に日本の農業を考えるなら市場原理の導入は不可欠でしょう。