OASIS 「Don't Believe The Truth」

Don't Believe the Truth

Don't Believe the Truth

実にいまどきしっかりとしたブリティッシュ・ロックをやっていると思う。
Oasis節と言うのも健在で変わらぬ味を出しているところも勿論ある。
しかしこれがOasisの最高傑作とか自分の存在価値を賭けた渾身の力作かと問われると、そういう感じはしない。一曲一曲は非常に良いのだが、何と言うか、散漫な感じも感じられ、悪く言うと終わりまで盛り上がりのないままサラッと流れていく感じもする。
不覚にも朝の電車でこれを聞きながら後半眠ってしまった。。。


Oasisはやはり一枚目、二枚目が最高でその後下降線と言う人も多い。
Noel Gallagherがソングライティングを仕切っていてマンネリになっていたところもあろう。
今回はそんなわけか、他メンバーの曲の提供がかなりあったようだ。
これはOasisにとっては新しい方向性の現われでもあろう。
しかしここが正念場でもある。
こういった方向性をとってから駄目になって解散していくバンドは過去にもたくさんあった。


Oasisが今後どうなって進むのか、当然今作を聞いてもわからない。
とにかく円熟の壁を越えて一皮剥けたOasisを期待するところである。